ちもきんのgdgdじてんしゃ日記

暇な時にブログ上げます

新フィッティング理論(脱?やまめ乗り)

久しぶりです ちもきんです

長らくアップしてなかったのはごめんなさい🙇‍♂️

最近やまめ乗りのフィッティング理論がズレている事に気づいたので自己流で綴ろうと思います

名付けて THP(Traded Human and Physics)フィッティング

 

THPフィッティングの利点

・楽で速い

・どんな体型にも柔軟に対応

・壁、紙、ペン、メジャー、分度器、定規があれば誰でもできる

 

THPフィッティングの欠点

uci規定(サドル)に抵触する可能性あり

・専用シートポストの場合理想のポジションが取れない可能性あり

・初心者の場合サドル高が高くなる可能性あり

・大まかな位置決めのため、特にハンドル周りは走りながら調整を繰り返す必要あり

 

続いてTHPフィッティングの理論をお話していきます

まずは物理的理論から

 

基準はペダルが3時の位置

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ペダルが3時の位置の場合は重力が分力されず100%クランクの回転力に変換されます

つまり3時の位置のペダルの垂線上に重心があれば、踏もうとしなくても勝手に回ります

 

踏まない時も重心は3時の位置

体重を分散させてクルージングしているはずが重心がズレていると後ろのペダルに余計な荷重が掛かるので休めるものも休めなくなってしまいます

なので常に同じフォームが取れるサドル位置、ハンドル位置にします

 

基本的に物理的理論はこれだけです

つまり常に重心を前のペダルに乗せていたいという事ですね

 

次は身体的理論ですがこれはフィッティング方法と一緒に解説していきます

 

体が一点のみで静止している時はその点の垂線上に重心がある

これは重力の接線方向に回転中心があるため静止しているという事を逆手に取りました

 

サドル、ハンドルの位置はギリギリつま先立ちでしゃがんで測る

「ギリギリつま先立ち」でクリート位置を再現しています

かかとを上げすぎると位置関係がズレるのでNGです

また、背中を丸めるといくらでも変化してしまうのでまっすぐで測るのがコツです

二人がかりで測ることをオススメします

 

計測

1.壁に直角になるように床にテープを貼ります

2.テープに拇指球を揃えるように壁に沿って立ちます

3.「ギリギリつま先立ち」でしゃがみます

4.その状態で助手に大腿骨の根本の位置を壁に印をつけます

5.ギリギリつま先立ちのまままっすぐ立った状態でも4と同じように印をつけます

6.つけた印のそれぞれのテープからの座標を記録すれば計測は完了です

 

作図

1.1/10縮尺率のジオメトリグラフを作り、そこに計測した値をプロットしていきます

2.プロットした2つ点を線で結びます

これが大腿骨付け根の軌道です

3.大腿骨付け根の軌道に合わせて股下×0.87のサドル高になるようにサドルの位置決めをします

この0.87はあくまで基準値であり、用途によって変わる部分です

その辺りについては後々話します

 

ハンドル周りは、欠点でもお話したように大まかな位置決めですので、用途や腕の重量バランスによって変わります ここの位置が一番楽に回せるという位置を走りながら探すことが大事です

 

ですがこれだけはクリアしておきたい部分もあるので箇条書きしておきます

 

・ダンシングで膝がどこにも当たらない

・下ハンは低く肘90度で握りやすい位置

低くするのはエアロ効果が期待できる為です

肘90度の根拠はこのサイトですので各自研究してみて下さい力を発揮する肘の角度は90度??(護身術の話2)[スポーツスキルの科学―巧みさを究明する/宮下充正] - どくしょにっき

 

一連のポジション決めが出来たのでその後は方向性に合わせてチューニングしていきます

ただしこれは絶対条件です

サドル位置は絶対に大腿骨付け根の軌道上に!

 

ここで趣味趣向に合わせたフィッティングの進め方を話します

 

エアロ効果を狙うなら

サドルは低く後ろへ ハンドルは低く遠く

エアロ重視のポジションは上体の角度がキツくなります

体幹があって大臀筋ハムストリングスの柔軟性がある人ほど上体の角度をキツくできます

ロングライド向きではなく一発の速さ重視になります

 

ゆっくり持続的に走るなら

アップライトな姿勢でハンドルは近め、サドルは高く前に出す方向になります

上体が起きて楽な姿勢になるためロングライド、ゆるポタ向きです

空気抵抗が大きくなるので一発の速さは望めません

 

ロードレース、クリテリウムに出たいなら

ある程度懐の深いポジション作りが必要です

下ハンは深く低く、ブラケットはそこそこ、ハンドルはやや長めのリーチをとって休みやすくもします

サドルも座る位置をいつでも変えれるようにフラットなサドルを用いる事が多いです

その点一番むずかしいセッティングかもしれません

 

まとめると、

 

上体の角度のキツさは

TT>クリテリウム>ロードレース>ブルベ>ゆるポタ

のようになると思います

 

まとめ

このように、THPフィッティングは体の動きと物理をうまくトレードさせて「物理を優先すると体の使い方が疎かになる」や、その逆などが起きないフィッティング理論です

やまめ乗りの要素もふんだんに取り入れていますが他が提唱していない理論もたくさんあり、特徴づけているので確固たるものになるのでは無いでしょうか

皆さんもぜひ試してみてください!

また、この理論のここが違うよ!とかこうするとより良くなるよ!という意見やアドバイスがあればコメントお願いします!

それをもとにして随時改善していきたいので

よろしくお願いします!